勉強と学問 2016 5 7

 学問とは、教科書を疑うところから始まる。
高校生の時は、教科書を暗記し、
先生の言うことをよく記憶していれば、
優等生だった。
 しかし、大学は大いに違った。
「あなたの意見を聞きたい。
あなたの考えを書きなさい」と、
教授からは、よく言われました。

書名 蘇我氏の正義
著者 関 裕二  ワニ文庫

 私は、高校生の頃、
いや中学生の頃からかもしれません。
 ずっと気になっていたことがあったのです。
歴史的には、蘇我入鹿は「大悪人」とされてきましたが、
本当に、そうなのかという疑問です。
 なぜならば、歴史とは、勝者が書くものであり、
敗者には、歴史を書く権利がないからです。
 だからこそ、歴史とは、常に正しいとは限らないのです。
時には、勝者による「捏造」もあるのです。
 あれから、数十年も経ちましたが、
「ひょっとして蘇我入鹿は正義の人だったのではないか」という思いが、
ずっと続いているのです。
 学問とは、教科書を疑うところから始まる。
そこで、「勉強」から「学問」に変わる。













































































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